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ベース奏者のアレクサンダー・テクニーク

" コントラバス "

2018年3月16日

こんにちは!ハリ弟子です。

 

イギリスの弦楽器奏者向け雑誌 “The Strad” にアレクサンダー・テクニークの記事があったのを知りました。

 

2015年2月だから今から3年ほど前ですが、興味深いのはこれがコントラバス奏者の話だったことです。

 

アレクサンダー・テクニークをやっている人というと、役者、ダンス、ボディ・ワーク、音楽関係が多いと思いますが、意外とコントラバス奏者でかつアレクサンダー・テクニークを教えている人は世界中探してもあまり多くありません。

 

今日はそんな稀有な存在であるPeter Buckoke氏の記事をご紹介します。

 

画像クリックで王立音楽大学の彼の紹介ページにとびます。

PeterはロンドンのRoyal College of Music(イギリス王立音楽大学)でコントラバスとアレクサンダー・テクニークの教授をしています。

 

以下、記事の抜粋です。

 

音大に通っていた頃、頭痛がして、首も痛くて、顔の左側は麻痺した感じで、、30分以上演奏することもできなくて、とうとう視力までおかしくなってた。

 

だから、医者に行って、悪いところは根本から治そうと決めたんだ。

 

ランニングもしたりして、体調は良くなったよ。

 

でも、それは演奏の助けにはならなかった。

 

演奏家としてのキャリアはもうあきらめようか、と思い始めたよ。

 

そんな時にチェロ弾きの友だちにアレクサンダー・テクニークを勧められて行ってみたのが始まり。

 

すごく集中的に通って、60回くらいレッスンを受けたかな、それでかなり助かった。

 

長時間、弾いていられるようになったんだ。

 

その時のレッスンで学んだのは、余計な緊張、特に首の辺りの緊張を注意深く特定してそれを取り除いていくことだった。

 

もっとずっとバランスが取れていて健康的な奏法へのアプローチが必要だったからね。

 

どんどん自分が変わって行って、でも、本当に腑に落ちたのは、ある時、自分の演奏を録音を通して聴いた時のこと。

 

自分では感情を込めて表現しているつもりだったのが、録音では全然だった。

 

その辺りから、これはどうも演奏技術に関することだけじゃなくて、もっとこう自分を表現するためのコントロールを可能にしてくれるような、表現者としての自分を高めてくれるようなものなんじゃないかと思い始めた。

 

で、アレクサンダー・テクニークの教師養成コースに入って、、そっちが忙しいから楽器練習する暇がなくて、正直、しばらくは演奏は無理だなと思ってた。

 

でも、驚いたことに逆だった。

 

計り知れないほど演奏の方も良くなって、大編成のオーケストラから小規模のアンサンブル、弦楽四重奏のゲスト・ベーシストとか、いろんなことをやらせてもらえるようになって、、前よりずっと目立つポジションの仕事が来るようになったんだ。

 

僕の音楽家としてのキャリアがガラッと変わってしまうほどにね。

 

元記事はこちらです。

>>Double bassist Peter Buckoke on treating head and neck pain

 

奥さんも王立音楽大学でアレクサンダー・テクニークを教えているらしく、夫婦で本も出しています。

 

画像クリックでアマゾンのページにとびます。

 

ちなみに、ハリ弟子のかみさんもヨガ・インストラクターでかつアレクサンダー・テクニークの先生をしています。

 

将来、2人で何か書けるといいなあ、、

 

かなり遠い目ですが。

この記事を書いた人

2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。

2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。

はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師

 

カテゴリー: コントラバス. タグ: , , .
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