コントラバスの構え方の見つけ方
こんにちは!ハリ弟子です。
ここ数か月、立奏でのコントラバスの構え方についていろいろ模索してきました。
その過程について、いくつかブログでも書きました。
自分なりにこうすれば具合の良い構え方が見つけられるという手順が、ある程度確立できたので、備忘録として書いておきます。
1 そっと手を添えて、前後左右どちらにも倒れないようバランスをとって楽器を立たせる
この時点で、自分の目の高さよりも上駒(ナット)が低ければ、エンドピンを延ばして調節します。
ハリ弟子の楽器の場合、エンドピン全閉でもナットの方が上なのでここはいじりません。
2 楽器のバランスはそのままにしながら、裏板に自分の左の腰骨のやや内側をつける
楽器がそれ自体でバランスをとって自立していて、そこに自分の体を接触させるだけです。
この時、自分の頭、首、背骨、股関節、膝関節、足関節もバランスをとって自立しているよう気をつけます。
3 楽器と体が接触したまま右斜め後ろに少し後ずさりする
こうすると楽器が自分の方に倒れてきます。
右手の弓の弾きやすさ、左手のハーフポジションでの押さえやすさを試してみて、いい具合のところで後ずさりをやめます。
4 手を離してもしばらく(1~2秒程度)楽器が倒れないところを探す
この時点では、楽器は自分の体の方にもたれかかっているので、倒れるとしたら表板または裏板の方にごろんと転がるように動きます。
転がるようであれば、自分の立ち位置や楽器が自分の体に接する角度などを調節して、転がらないところを探します。
転がる状態で弾き始めると、いずれ左手でネックを支える必要が生じて親指が痛くなったりします。
左手はできるだけ運指だけに専念させたいところです。
また、楽器を支えるために体に負担のかかる姿勢を強いると、疲れやすく背中や腰のケガにもつながりやすいです。
手を離しても楽器が転がらないでバランスがとれるようであれば、それがその時の自分にとって最も楽な楽器との位置関係になります。
あとは、右手(運弓)と左手(運指)の動きが加わって、状況に応じて楽器と自分の体のバランスがいろいろに変化していきますが、スタートは常にこの位置関係に戻ってくるようにこころがけます。
分からなくなったら、1からやり直しても良いです。
あくまでもハリ弟子の場合の手順ですので、万人にあてはまるとは限りません。
もっといい方法が見つかるかも知れませんが、今のところ、この順序で構えていくと立奏がしやすいです。
2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。
2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。
はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師