ハリとアレクサンダー・テクニーク
アレクサンダー・テクニークと整動鍼
しらべのコンセプトはアレクサンダー・テクニークとハリの融合です。
アレクサンダー・テクニーク
しらべ代表の楠(くすのき)はアレクサンダー・テクニーク教師資格所持者です。
アレクサンダー・テクニーク(AT)は欧米の音大や演劇学部の大半で教えられています。日本にもいくつか養成校がありその一つを卒業しました。AT教師として本も書かせていただきました。
わたしは音楽家専門ATコースでプロ奏者も多く集まるところに所属していました。授業は一人が受けるレッスンを皆がまわりで見るスタイル。先生は正解を授けず、なにが起きているか皆で観察し、違うやり方を提案、実際にやってみて検証します。観察、分析そして改善提案する力を養いました。
欧米の音大でATが教えられるのは緊張やアガリの問題で伸び悩むことなくスキルを向上するためです。緊張とは無意識の筋肉の収縮です。ATの学校にいる間、多くの演奏を見ることでわたしにはどこが緊張しているか見えるようになりました。
良い動きには流れがあり、動きに問題があると流れが途切れます。そして緊張している部分は止まって見えます。
わたしはこれを鍼灸に応用しようと考えました。
ハリの最新理論=整動鍼(せいどうしん)
根本的に原因を取り除くためには一番大元の緊張を突き止めなければなりません。ハリは筋肉の緊張をゆるめるのが得意ですから、緊張しているところにハリを使えばよい。確かにそうですが、問題はそれほど単純ではありません。
体の緊張を生み出す原理がわかっていないと根本からゆるまないからです。
たとえばヴァイオリンのボウイングがうまく行かない理由が肩の緊張にあるとします。ほとんどの場合、肩の筋肉にハリをしても解決しません。ふくらはぎが緊張していて、その緊張とバランスを取るために肩が緊張しているかもしれません。その場合、ふくらはぎの緊張がゆるなないと肩の緊張はゆるみません。
さらに突き詰めれば、ふくらはぎの緊張は腰の緊張から、腰の緊張は手の緊張からという具合に緊張は連鎖している可能性があります。
動きに潜むこのようなからくりを連動と呼びます。この連動の読み解いて身体を調整できるハリ治療があり整動鍼と言われています。最近注目されている最新理論です。動きの調整において多くの整体各派を寄せつけない実力を誇ります。
「アレクサンダー・テクニークによる動きの観察分析」、そして「整動鍼の連動理論による動きの調整」を合わせることで、音楽家とミュージシャンに役立つ最強の整体ソリューションを実現しました。
整動鍼の理論を分かりやすく解説した動画です。