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bodytune(ボディチューン)音楽家のための鍼灸

頭痛をともなう突発的な聴力の低下

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来院者

女性 40代 ファゴット

期間

2017年2月

症状

2か月ほど前に狭いところで金管楽器のそばで演奏する仕事があり、以来、体調が悪くなると右耳の聞こえ方がおかしい。

まったく聞こえないということはないが、周囲が騒がしいところで会話する時に右では聞き取りにくい。

これにともなって、右の首の後ろから後頭部にかけても痛みがある。

施術と経過

触診してみると、右の肩や背中から首にかけて強い張りがあり、右足の土踏まずの内側にも強い圧痛をともなうコリがあった。

頭蓋骨と首の境目に沿ってコリを探りながら鍼をしていくと、膜が晴れるように耳閉感が取れ、聞こえ方も変わってきた。

同時に頭痛についてもだいぶ軽くなったとのコメントを得る。

その後、時間を置いて、聞こえ方は完全に回復したことを確認。

音を感じる聴覚器官は頭蓋骨の中に埋まっているが、頭や首の筋肉、鼻や喉の奥からは膜や耳管を介してつながっている。

そのため、頭や顔面、首で強い緊張状態が続くと、耳の内部の血液やリンパの流れ、圧力にも変化をもたらし、聞こえ方に影響を与えると考えられる。

疲れによる身体の緊張がとりわけ右側に強く表れ、右耳の聴力低下を招いていたと考えられるが、筋緊張を解く治療をすることで聞こえ方も回復した。

使用したツボ

C7夾脊、風池、天柱、完骨(R)、聴会(R)、公孫(R)

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