常に筋肉疲労のような痛みを感じる腰痛
症状
10年前から「脊柱管狭窄症」と言われて腰痛に悩まされている。特に右腰部に「常に筋肉疲労のような痛み」がある。立っていられないほどの痛みを10段階の10とすると来院時は5から6くらい。歩けないほどではないが、痛みのため長く歩くのがつらい。
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来院者
男性
70 代
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期間
2020年4月 ~ 2020年5月 -
頻度
週1回程度 -
通院回数
2回
施術と経過
痛むところを見ると右腰部の筋肉が盛り上がっていて明らかな左右差が認められた。触れて確認すると右腰部奥深くの筋肉が硬く緊張しており、同部位が「筋肉疲労のような痛み」の発生点と考えた。まず手のツボをつかってこれを緩め、さらに残っていたピンポイントのコリを緊張部に直接鍼をして取り、1回目の施術を終えた。
施術直後は「何となく楽になった気がする」程度だったが、翌日には「痛みは10段階の2から3の状態に半減し少し違和感は残っている」と連絡いただいた。
約1週間後に2回目の施術でいらした時には右腰部の痛みは「ほとんど感じなくなり左右ともに同じ感覚」になっていた。触れてみると前回右腰部にあった硬さはなくなっていた。そこで、良い状態をより保てるように臀部と脚のツボに鍼をして終了とした。
さらに1週間後に別件で来院している家族を通じて「それからはもう良くなった」との現況を確認した。
使用したツボ
まとめ
脊柱管狭窄症があって腰や歩行に問題があると、狭窄のせいで症状が起こっていると考えそうになるが別々の症状が併存しているだけのこともある。本例では痛む部位の状態から推察してシンプルに症状にアプローチしたことで、短期間での改善につながったと考える。