2年前から続くバネ指でピアノを弾くと手が痛む
症状
2年前から右手中指のバネ指に悩まされている。ピアノを弾いた後で右手中指の手背側が痛む。痛むのは曲げ伸ばしと指を広げる動きをする時。痛みだけでなく指の動きも遅くなっていて演奏する上で支障を感じている。また中指は最後まで曲げることができない。げんこつの形にすると中指だけが他の指より浮いた形になり、曲げ伸ばしの際にあるところでカックンとなる。「手術しないと治らない」と言われたこともあるが、できればそれは避けたいと思って来院。
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来院者
女性
50 代
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期間
2020年4月 ~ 2020年4月 -
頻度
週1回程度 -
通院回数
3回
施術と経過
1回目 力を抜いてもらい、施術者が操作して他動的に中指を動かそうとしても動きがぎこちない。同様のやり方で手首を動かしても指の屈伸(テノデーシスアクション)が起こらず、腕の筋肉が常時緊張していることがうかがわれた。腕の張りと関係がある肩甲骨のツボに鍼をしたら「腕の方にビリビリ来て」中指の可動域が広がった。前腕と手のツボに鍼をしたところ動きがさらに良くなり、左手と大差ないくらい素早く動くようになった。
2~3回目 1回目と同様の施術を繰り返す。3回目には右手をげんこつの形にしても中指の浮き方があまり目立たなくなり、指の曲げ伸ばしも素早くできるようになった。曲げ伸ばしの際にカックンとなるところが少し残っているが、痛みもなく演奏にも支障ないとのことだったので何かあったらまた連絡いただくこととして終了とした。
使用したツボ
まとめ
バネ指は腱と腱鞘の問題と考えられているが、筋肉の過度な緊張を取って動きやすくしてあげることで改善することも多い。