脚・足・足指の症状
来院者
女性 50代 クラリネット
期間
2019年5月
症状
主にバス・クラリネットを演奏する愛好家の方。1か月前から右側の腰からお尻にかけて痛みを感じるようになった。仕事で使っているパソコンの画面がレイアウトの関係で自分の正面になく、左右どちらかに置かれている。そのため椅子に斜めに腰掛けたり体をひねり気味にして長時間入力することがある。
また首から肩甲骨にかけてずっと慢性的な固さを感じている。
施術と経過
背中を触診すると胸椎辺縁に顕著に硬結が認められた。またあおむけで膝を伸ばしたまま股関節から脚を上げてもらうと右の方が上がりづらく痛みがあった。
座骨神経痛を視野に入れつつもそれはむしろ二次的な症状であって、胸椎の動きを回復することがより根本の原因解決ととらえて施術を組み立てた。
脊椎の中でひねる動き(回旋)は頚椎と胸椎が主に担当しており、腰椎はこの動きは得意ではない。しかし首から肩甲骨にかけての慢性的な固さにより胸椎でのひねりが足りない分、本来不得意な動きを腰椎部分が頑張って対応した結果、症状としては座骨神経痛気味の腰痛としてあらわれたと考えた。
手と背中のツボで胸椎の動きを、ふくらはぎと臀部のツボで腰痛に対応し、腰痛は消失。
しかし、仙骨上部両側に痛みが移動したため、これはアレクサンダー・テクニークによる股関節の可動性促進で解決した。
使用したツボ
後渓R、精霊R、T1夾脊L、T4夾脊R、L5夾脊L・R、飛揚L・R、環跳R