皮膚の症状
来院者
男性 30代
期間
2016年11月
症状
学生時代から背中に湿疹ができ始めて、だんだん悪化してきている。
ストレスと関係して、食事や睡眠など生活が不規則になると分かりやすく広がってきて、頭やおでこまで達することもある。
ステロイド剤がよく効いていて、塗るとおさまるが、量が次第に増えているのが気になっていて鍼灸を受診した。
施術と経過
背中一面に熱感がこもっており、ただし、そのわりにお腹の中や足は冷えていた。
根底に体質的な問題がからんでいると考えて、古典的なツボを使って局所にとどまっている熱と冷えがうまく循環するようにした。
合わせて、アレクサンダー・テクニークのテーブル・ワーク的な手技を行って、手足の関節の動きも調整した。
途中から爆睡してしまい(本人いわく、外で寝落ちするのは本当に珍しいとのこと)、目覚めると、治療前は冷えていた足に温かさが戻ってきて、背中の掻痒感や熱感もだいぶおさまったとのコメントを得る。
ストレスによる緊張状態が続いて、体温、血流、代謝産物などもろもろの流れが滞っていたのを、鍼と手技で流れやすくすることで症状が改善した例と考える。
使用したツボ
太白、太淵、肺兪、脾兪