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bodytune(ボディチューン)音楽家のための鍼灸

楽器の種類から

来院者

女性 20代 オーボエ

期間

2018年7月

症状

音大で専門的に学ぶオーボエ奏者の方。2週間ほど前から右手がしびれ、数日前からは左手もしびれ始めたことから危機感をもって来院。整形外科も受診していて服薬治療中。右手がしびれ始めた時期はコンクールの準備で根を詰めて練習していた。

他に頭痛、肩こり、目のかすみ、たまに腰痛(左)がある。

施術と経過

アレンテストで右橈骨動脈の拍動消失、また右母指内転筋力が左に比べて顕著に弱い。また座位での腰部傍脊柱筋の張りが左が強く右はほぼ弛緩状態。脊柱側弯症の既往はない。

胸郭出口症候群や尺骨神経の問題も視野に入れつつ、右手前腕と脊椎、肩甲骨まわりのツボを使って、鎖骨・肩甲骨の可動性改善と左右の脊柱起立筋をバランスを取ることとした。

施術直後は右手のしびれは消失し左手は若干残存。1か月後に別の症状で来院した際に左右ともにしびれが消失したことを確認した。

使用したツボ

霊道R、四瀆R、天髎R、C7夾脊R、腎兪

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>>オーボエ奏者の指のしびれ

来院者

女性 40代 フルート

期間

2018年11月

症状

アマチュアでフルートを演奏していて、左手親指が動かしづらく特にトリルで指が固まって動けなくなる。左手親指は他にも開きにくいなどの症状があり、テレビのリモコンやスマホの操作がやりづらい。

痛みやしびれもあり、病院で頚椎ヘルニア、手首TFCCの診断を受けている。右手も痛みやしびれがあるが、動かしにくくて困るのは主に左手。痛みは右肘が特に顕著。

また呼吸時に左肩甲骨下あたりが痛む。

施術と経過

試みにリモコンを左手で持って操作してもらうと、親指の第1関節が伸展、第3関節が動かないまま第2関節だけを動かしていた。他動的にそれぞれの関節を動かしてみると特に痛みなどはなく可動性にも問題は見られなかった。フルートの演奏でもその指の形は変わらず、トリルができない状態だった。

全身の動きに目を向けると特に鎖骨・肩甲骨が動いておらず、腕の動きとの協調をもっとよくする余地があるように見えたので、座位のまま左肩甲骨付近のツボに鍼をしたところ、直後から左手がぼうっと温かくなったとの感想。

再度フルートを吹いてもらうと、さっきできなかったトリルが問題なくできるようになった(ただし長く続けると少し動きが固まってくる感触あり)。親指の第1関節と第3関節も動きに参加し始めているのが見て取れた。

観察を踏まえて、鎖骨・肩甲骨を含めた上肢帯全体の動きを改善し、また全身にやや緊張気味だったのでテンションを落とす方向でのツボを選び、施術した。

施術後、左手親指の動きが改善し、右肘の痛みは肘下前腕の半分くらいまで感じていた痛みが肘までに後退した。

使用したツボ

天髎L、膈兪L、肩中兪R、厥陰兪R、身柱、神道

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>>背中のツボでフルートの左手親指のトリルを改善

来院者

男性 30代 チューバ

期間

2019年5月

症状

1年ほど前に慣れない楽器(人から借りたもの)を使って周囲が大音量の中、自分も無理して大きな音を出さなければならない現場があって以来、唇まわりに違和感を生じるようになった。具体的には第4倍音(B♭)から第6倍音(F)あたりのやや高めの音域で音が安定しない。それよりも低い音域と高い音域では特に問題を感じていない。

施術と経過

演奏を見ると特に問題の音域で頬がピクピクとふるえてしまっていた。ふるえが起こるエリアはちょうど口角を引き上げる作用の筋肉があるところだった。触診すると頬骨の下あたりの筋肉がかなり固く硬結を認めた。

演奏に必要な表情筋の作用がうまく働いていないと考えて、該当の表情筋をゆるめ、かつ反応性を高めれば良いと考えた。

施術後、再度吹いてもらうとアンブシュアが安定し「だいぶいい」との感想を得た。

調子を取り戻すための練習方法として、金管楽器の演奏に必要な要素(アンブシュア、表情筋、息:吐く筋肉と吸う筋肉のバランス)をおさらいし、それぞれ1つずつ変化させながら音との関係性を再構築することを提案した。特に息については楽器を吹くために吐くことしか考えていなかったとのことだったので、いわゆる呼気時の吸気的傾向(息を吐きながら吸うための筋肉も働かせ続ける奏法)のやり方を具体的におさらいした。

使用したツボ

四白L・R、大迎L・R

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>>Tuba奏者のアンブシュア不調

来院者

男性 20代 ピアノ

期間

2017年9月

症状

左手に負担がかかるプログラムの準備をしていて、左の指が動かしづらくなってきた。

特に、親指が内転したまま開けなくなることがたまに起こるようになった。

整形外科では腱鞘炎と診断され、薬も処方されたが、早く改善したいので来院した。

施術と経過

左肩に著明な硬結があり、左腰部にも強い張りがあった。

また、前腕の伸筋も強く張っている。

左手にかたよった使い方をしていたために、全身の筋トーンがバランスを崩してしまった状態と考えられた。

筋肉はある一定の限度を超えて使うと、疲労がたまってそれ以上動かせなくなる。

筋トーンのバランスがかたよった状態でさらに左手を使い続けると、通常以上に早く疲労し、ある一定の限度も早く訪れる。

今回は、それが左の親指に表れたものと想定した。

まず、全身の代謝をよくするために、伝統的な鍼灸の証にしたがってツボを使った。

次に、アレクサンダー・テクニークのテーブル・ワーク的な手技を用いて、全身の筋トーンのバランスを調整した。

施術後に、実際のピアノの動きを模して5分ほど左手を動かしてもらったが、親指が内転したまま開けなくなる症状は現れなくなった。

弾きながら、筋トーンのバランスの崩れに気づいてうまく散らせられるようになると、もっと長時間の演奏にも耐えられ、故障しにくくなると思われる。

使用したツボ

中脘、天枢、関元、肝兪、腎兪、曲池

来院者

女性 40代 ヴィオラ

期間

2017年8月

症状

ずっと以前から演奏にともなう首・肩のコリや痛みには悩まされていた。

整体やマッサージでも取り切れないことがあり、今回は鍼灸を試してみようと思い来院。

施術と経過

肘から親指にかけて、また、首から肩背部、腰部にかけて強い張りがある。

特に左の肩甲骨の上と腰に著明な硬結があった。

ヴァイオリンやヴィオラでは、楽器を支えるために胸椎を固定して腕を動かすことが多く、そのために首や肩など他の部位に負担がかかる。

まず、脊椎の回旋の可動性を回復し、次に、それでも残っている局所の硬結にアプローチした。

使用したツボ

大椎、Th5夾脊、腎兪(L)、肩井(L)

来院者

女性 40代 ファゴット

期間

2017年2月

症状

2か月ほど前に狭いところで金管楽器のそばで演奏する仕事があり、以来、体調が悪くなると右耳の聞こえ方がおかしい。

まったく聞こえないということはないが、周囲が騒がしいところで会話する時に右では聞き取りにくい。

これにともなって、右の首の後ろから後頭部にかけても痛みがある。

施術と経過

触診してみると、右の肩や背中から首にかけて強い張りがあり、右足の土踏まずの内側にも強い圧痛をともなうコリがあった。

頭蓋骨と首の境目に沿ってコリを探りながら鍼をしていくと、膜が晴れるように耳閉感が取れ、聞こえ方も変わってきた。

同時に頭痛についてもだいぶ軽くなったとのコメントを得る。

その後、時間を置いて、聞こえ方は完全に回復したことを確認。

音を感じる聴覚器官は頭蓋骨の中に埋まっているが、頭や首の筋肉、鼻や喉の奥からは膜や耳管を介してつながっている。

そのため、頭や顔面、首で強い緊張状態が続くと、耳の内部の血液やリンパの流れ、圧力にも変化をもたらし、聞こえ方に影響を与えると考えられる。

疲れによる身体の緊張がとりわけ右側に強く表れ、右耳の聴力低下を招いていたと考えられるが、筋緊張を解く治療をすることで聞こえ方も回復した。

使用したツボ

C7夾脊、風池、天柱、完骨(R)、聴会(R)、公孫(R)

来院者

男性 30代 トランペット

期間

2016年12月

症状

数か月前から右肩に違和感があり、右腕を上げづらい状態が続いている。胸鎖関節にごりごりとした違和感があり、ひどい時には腕を肩の高さくらいまでしか上げられず無理に上げようとすると痛む。楽器の構えにも影響があり、左右で高さがずれるので右を肩ごと引き上げるなどして対応しているが、リハーサルが長時間になると背中から腰、ひどいと足にまで痛みが出る。

施術と経過

来院した時点で比較的自由に腕を上げられる状態で(耳の付近まで上げられる)、肩甲上腕関節周囲の痛み、腫れや熱感もなかったため、いわゆる五十肩の可能性は暫定的に除外。そのうえで、楽器をかまえる体勢をとってもらったところ、やはり右肩を上げて左右のバランスを取ろうとする動きが見て取れた。

おそらくであるが、何らかの原因により数か月前に右の胸鎖関節に痛みを生じたのが始まりで、その痛みが出ないようにする代償動作を取るようになった。しばらくそうした動きを継続すると体は自然にその動作を覚えてしまう。ある程度痛みがおさまってその必要性がうすれても代償動作を取り続けてしまうことはよくあり、現在の背中、腰や足の痛みは代償動作によりかえって体を固めてしまった結果の可能性がある。

以上のように考えて、痛みを生じないよう細心の注意をはらいながら繊細に他動運動を行うことで現在の腕の可動性を再認識してもらい、鍼では脊椎と腰部へアプローチして筋肉のこりを解消するよう努めた。

治療後、再度楽器をかまえる動きをとってもらったところ、左右の高さがそろい無理に右肩を上げる動きはなくなった。

使用したツボ

肝兪、腎兪、C7夾脊

来院者

女性 40代 ファゴット

期間

2016年10月

症状

数週間前に右後頚部の筋肉が突然つった(きっかけとなった動作は覚えていない)。それ以降、朝起きる時に寝違えたような感覚が残り、右腕が常時なんとなくだるく、右手のキー操作がやりづらい状態が続いている。また、後頭部痛(右)がある。

施術と経過

バリトン・サックスやファゴットなど大型木管楽器は楽器を斜めにかまえるため左右のバランスがとりづらい。重さはストラップ経由で首にかかるが、楽器のかまえは右により重さがかかるため、右側の首から肩、腕にかけて緊張した状態になりやすい。さらに複雑なキー操作も要求される。

演奏動作でつちかわれた筋緊張は演奏を離れてもすぐには抜くことが難しい。筋緊張が慢性化すると血流に影響を及ぼしたり、神経を圧迫したりして、痛みやだるさといった症状を引き起こす。触診の結果からも、右側の肩甲挙筋、胸鎖乳突筋、斜角筋、前腕伸筋群等の緊張がみてとれた。

本来、重さは脊椎が担うことで腕はかまえの位置修正やキー操作に専念できた方が、より効率的な身体の使い方ができる。そのためには楽器の微妙な重心移動に対応できる脊椎の可動性(回旋の動きなど)を回復しつつ、脊椎から肩甲骨、腕に向かう筋肉のテンションを最適化する必要がある。

本症例では、胸鎖乳突筋、後頚部、肩甲間部を中心としてアプローチした結果、頭痛も腕のだるさも著しく軽減できた。

使用したツボ

天容R、風池R、天柱R、三陽絡R、膏肓、腎兪、T5夾脊、T7夾脊

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