ヴァイオリニストの手の腱鞘炎
来院者
女性 30代 ヴァイオリン
期間
2019年4月
症状
プロとして活動するヴァイオリニストの方。
数年前から左右ともに手首と指が痛むようになり、ヴァイオリンを弾くと症状が悪化するので練習時間をセーブしている。
病院では腱鞘炎・関節炎と診断され、耐えられない時は注射で緩和したりセレコックス(消炎・鎮痛剤)を服用して対処している。
他に痛みを感じるほどの首肩こり、腰痛がある。
施術と経過
頚椎を含めて脊椎の近接部位に痛みがあり、触診すると傍脊柱筋の緊張度が高いように見受けられた。また上腕二頭筋や前腕の屈筋、伸筋群も強い張りが認められた。
全身にテンションを少しゆるめるようなツボの選択をするが、手首や指との関連では特に肩甲骨と胸椎のツボを使うこととした。
施術後、首の痛みが消えて上を見上げる動作が楽にできるようになった(術前は痛みで困難だったとの話)。
また手首の痛みも消失。ただし、肩甲間部の痛みが少し残ったのと前腕部が重だるい感じになり今後の課題となった。
使用したツボ
尺沢R、孔最R、C5夾脊L・R、T3夾脊L、T5夾脊L、天髎L・R、膏肓L・R、委中R、飛揚L・R